環境を変えることを、「逃げ」だと思っていないか。そう考えたことがなかったわけではない。
ただ、自分の場合は最初からリゾバを生き方として選んだわけでもなかった。別の目的のために始めた仕事が、12年かけて働き方そのものに変わっていった。その経緯を書いていく。
リゾバを始めた理由は、靴職人になるためだった
靴職人を目指していた時期があり、イギリスのノーザンプトンを修業先として考えていた。英語を学び、渡航し、留学するための資金が必要で、その資金を作る手段としてリゾートバイトを始めた。
最初に応募したのはホテルのフロントだった。ただ、経歴を見たホテル側から「事務職ではどうか」と派遣会社を通じて提案があり、条件が変わらないのであれば問題ないと答えた。結果として、自分の最初のリゾバは経理の仕事から始まった。
この時点では、リゾバそのものが目的だったわけではない。あくまで、靴職人になるという別の道へ進むための通過点だった。
2019年のセブ島留学で、進む方向が変わった
2019年、株式会社アプリ(現在の株式会社ダイブ)のキャンペーンでセブ島留学が当たった。現地では、国籍も年齢もこれまでの経歴も違う人たちと出会った。
それまで自分の周囲にはなかった考え方や生き方に触れたことが、自分の中の考え方を変えるきっかけになった。帰国後、靴職人という一本道だけを追うより、場所を変えながら暮らし、働くことそのものに価値を感じるようになっていった。
手段だったリゾバが、12年続ける働き方になった
最初は資金作りのための手段だった。だが今は、数ヶ月ごとに働く場所を選び直すこと自体が、自分の生活に組み込まれている。
「リゾバが正しい働き方だ」という話ではなく、今の自分にはこの形が合っている、というだけのことだ。
いくつかの職種を経験し、今は調理が中心になった
最初のリゾバは経理だった。その後も赴任先によっていくつかの職種を経験してきたが、これまでの仕事の大半は調理だ。
数ヶ月ごとに働く場所は変わっても、結果として調理を選ぶことが多くなった。どの職場でも通用する万能なスキルだと言いたいわけではないが、今では自分の仕事上の軸になっている。
職場が合わなければ、次の環境を選び直せる
期間契約という働き方をしているため、一つの職場に永久に固定されるわけではない。合わないと感じた現場があっても、その契約が終われば次の環境を選び直せる。
この感覚があることが、自分にとっては大きい。現場ごとの人間関係の距離感については、別の記事に詳しく書いている。
身軽さは、環境を変えるハードルを下げてくれた
生活道具は赴任先へ事前に送り、当日持ち運ぶ荷物を小さくしている。この運用のおかげで、次の赴任先へ移るときの物理的な負担を減らせている。
自分にとっては、持ち運ぶ荷物が少ないことも、次の環境へ動きやすくする要素のひとつになっている。事前配送の具体的な方法は、別の記事にまとめている。
40代になっても、働く場所は選び直せる
40代だからリゾバをするべきだ、という話ではない。自分の場合は、事務職から靴職人を目指し、その途中で資金作りとして始めたリゾバが、12年続く働き方になった。
最初に思い描いていた人生と、今の生活は違う。ただ、途中で方向が変わったことを失敗だとは考えていない。
働く場所を自分で選び直せること。それが、今の自分には合っている。