荷物を減らして移動する生活でも、自分にとって必要なものまで削る必要はない。その考え方がよく表れているのが、赴任のたびに持っていく革靴だ。
リゾバでも、革靴を2〜3足持っていく
10足以上から、その季節に履くものだけを選ぶ
革靴は10足以上を所有している。赴任のたびにすべてを持っていくわけではなく、その時期や用途に合わせて2〜3足を選び出す。
春夏はシューズが中心になり、秋冬はブーツが中心になる。全部を運ぶのではなく、その場所で履くものだけを選ぶ。
身軽さは「何も持たないこと」ではない
身軽に移動するというのは、持ち物をゼロに近づけることではない。何を残し、何を持っていくかを、自分の基準で選び直すことだ。革靴はその選び直しの中で、外さなかった側の道具になる。

かさばる革靴は、他の荷物と同じく赴任先へ事前に送っている。当日の身軽さと、譲れない道具を両立させる方法については、別の記事で詳しく書いている。
仕事中の靴と、普段の革靴は役割が違う
厨房ではコックシューズを履く
厨房に立つ間は、コックシューズが主役になる。滑りにくさや耐水性など、長時間の立ち仕事で必要になる機能を優先する場面であり、この時間に革靴の出番はない。
仕事を終えたら、いつもの服と革靴に戻る
普段は、テーラーでオーダーしたジャケットやトラウザーズ、ベスト、シャツを着ている。ジーンズのようなカジュアルな服は持たず、その服装に合わせる靴として革靴を履いている。
厨房では機能を優先し、仕事を離れればいつもの服と靴に戻る。役割が違うだけで、どちらか一方に寄せる必要はない。
同じ革靴を、何年も履き続ける
2023年に撮った一枚と、2026年に撮った一枚がある。写っているのは、同じダブルモンクストラップだ。数年が経った今も、変わらず足元にある。


新品の頃の状態ではなく、何年も履き続けているという事実そのものが、この靴について語れる一次情報になる。買った時のスペックよりも、今も手元に残り、履き続けているという時間のほうが、自分にとっての価値をよく表している。
赴任先でも、手入れの習慣は変えない
履いた後にすること
革靴を脱いだら、シューツリーを入れる。ブラッシングでほこりを払い、必要に応じて乾いた布で拭く。赴任先が変わっても、この手順は変えていない。
クリームを使う日は、靴の状態で決める
毎日のケアとは別に、クリームを使った手入れもしている。頻度をあらかじめ月1回と決めているわけではなく、艶や革の状態を見ながら、その都度タイミングを判断する。

場所が変われば、部屋も仕事も生活のリズムも変わる。それでも、靴を脱いだ後に少し手をかける時間は変わらない。持ち歩いているのは革靴だけではなく、その道具と付き合う習慣でもある。
荷物を減らしても、好きな道具まで手放さない
全部を持っていく必要はない。ただ、生活の質を保っているものまで削る必要もない。
10足以上の中から2〜3足だけを選び、移動先でも履き、手入れをし、また次の場所へ持っていく。荷物を減らすことと、好きな道具を手放すことは、同じ意味ではない。